京都アンディハウスの、メンズ・クラシック部門のセレクト店である「Trait d’union」スタッフ・堀江裕介が、リアルな実体験から、これぞ、という逸品を選んでご紹介する「トレデュニオン的コダワリの逸品」です。
2010年の春も、ひっそりと更新していきます。
一服の清涼剤と言うか、箸休めと言うか、
なんか言うてたなぁ と、右脳の片隅にでも置いておいて貰えたら、幸いです。
先日、当ブログでも紹介されていた、純アメリカ産の「テラソン」のジーンズ。
アイテムの詳細は、そちらをご参照いただいて、、、
この時代にあえて、目からウロコの、こだわりにこだわったジーンズです。
ジーンズは、誰しもにとってワードローブの中のワードローブ、定番アイテムでしょう(アンチ・ジーンズの人もいるでしょうが、よほどのことがあったのでしょうネ)。
僕自身、何本持っているか分からないほど。
定番アイテムだけに、いまや数多のジーンズが、それこそ、溢れています。
凝りに凝ったデザインジーンズや、それこそワンコインで買えるようなものまで。。。
でも、昔に穿いていた様なジーンズはもう無くなってしまった気がします。
それは、言うなれば「ジーンズのアイデンティティー」を持った、ジーンズです。
時代は進み、時は流れ、あらゆるものが便利に革新されていくなかで、逆に失われていくものもありますよね。
物も、より安く、より沢山、になっていくと、本来持っていた中身、魂が失われていくのだと思います。
そんな今の時代に、生地からパーツ、生産に至るまで全てに、”メイド・イン・USA”にこだわった<テラソン>デニムは、ジーンズが本来持っているべき”本物”にこだわって創られたジーンズと呼べるのだと思います。
そして、洋服が本来持っている”ストーリー”があるのです。
常々、洋服は、”外見を飾るものというだけでなく、プラス内面を引き出すもの”だと思っています。
その服を着る・穿く(履く)ということは、その物が持つ、ストーリーも身に着けるということ。
だからこそ、モチベーションも上がり、毎日を楽しくしてくれるのです。
このテラソンのデニム。生地はアメリカの、かの501XXを産出していた生地から作り始め、革パッチ・リベットに至るまで純正アメリカ産、大量生産することは念頭に置かず、「本物のジーンズを創る」という意志を感じます。
シルエットは、良い意味で粗野で朴訥な、ナチュラルなストレートシルエット。
あえて、洗練は感じさせませんが、その分今では少ない、本来のジーンズ感に溢れています。
一回の生地生産から、作られ得る本数を逆算して限定生産。(1cut240本。今回は2ndcut)
一つひとつに手書きのシリアルナンバーが入る、念の入った仕事をしています。
国内では当店とAUX−AMIS店のみでの販売。
実は、この生産量ですので、入荷数自体も少数、僕自身まだ手に入れてはいないのです。
ですが、絶対手に入れたい、本物の魂を感じさせるジーンズなので、『コダワリの逸品』としてご紹介しました。
簡単でお手軽なカッコ良さ、そんな服ではなく、本物の魂=物語を持った服。
これからの時代、そんな服・コーディネートこそがカッコイイのだと思います。
そういうものこそを、これからもどんどんお客さんにご紹介していくことこそが僕の”仕事”。
そういう意義に気づかされた、「テラソン」のジーンズです。
TELLASON ジーンズ ¥24,150.
密かなシリーズ展開として、ひっそりと続けています当シリーズ。
なんやかんやで、10回目やりました。本当にありがとうございます!
が、やっぱり続けることって大変ですネ。
もちろん目指すは101回。皆さんのおかげでやっていけるものだと思っています。
文責は全て、スタッフ・堀江裕介にありますので、ご意見ご感想などありましたら、どうぞご遠慮なくお申し付けください。
店頭で反応があると、本当に励みになります。
忌憚のないご意見、お待ちしています。