septembre 06, 2014
Martin Margiela 2005 A/W DEAD STOCK
マルタンマルジェラ デッドストック
コーデュロイジャケット
モノが溢れる時代だからこそ強い魅力を感じる、デッドストック。
先日のヘルムートラングのコートは早くも行き先が決まり、買い逃したお客様からの強いリクエストに応えるべく、ボスのコレクションの中から“今着たい”と思える１着のジャケットを探し出した。
今ではもう手に入れることが難しくなった、マルジェラが手がけたマルジェラだ。
2005年秋冬のコレクションの頃は、まだ頭に“Maison”が付かない、
｢Martin Margiela｣名義。
さらに下げ札には、ブランド名はもちろん、カレンダータグと呼ばれる０〜23の文字も表記されておらず、品番のシールだけが無愛想に貼られている。
どこのブランドかわからないけれど、雰囲気がある。
そのミステリアスな格好良さ、匿名性の高さが、当時のファッションスノッブ達に熱狂的に支持された理由の１つだ。
ハイファッションでありながら、あざとくない、自然体でいられるバランス。
それは今も活躍している多くのデザイナーに影響を与えている。
細畝のコーデュロイを使用した、コートのように羽織ることができるアウタージャケット。
縫製後に洗いをかけるという大胆な手法を用いて、破壊的でありながら、エレガンスを感じさせる１着に仕上げている。
低めのゴージラインに、構築的なショルダーは、
この時期のマルジェラのジャケットに多く見られたスタイル。
内側には昔のイギリス紳士がいつでも新聞を持ち歩くために利用していたという、｢ニュースペーパーポケット｣と呼ばれる大きなポケットが。
実際に新聞を入れてもシルエットが崩れないように、ベルトが付けられている。
紳士が着ていたとは思えない洗いのかかったジャケットに、これを取り入れているところが面白い。
前合わせの第２ボタンと、袖口の第１ボタンのホールは留められないようにとじられている。
そこには｢行儀良く着るな｣というマルジェラ流の、無作法という名の作法が感じられる。
このジャケットに、着こなしのルールは存在しないのだ。
Parka MAISON KITSUNE ￥３００００+税
Pants Acne Studios ￥２９６００+税
Shoes the Hill side ￥１７０００+税
Socks ANTIPAST ￥２４００+税
Martin Margiela 10 ( 2005 A/W DEAD STOCK )
Washable corduroy jacket
￥５００００+税
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