たまには、洋服以外の話もしたらどうでしょう・・・
というリクエストにお応えして始めました、このコーナー。
調子に乗って(?)、しかも、判る人にはテレコですが(笑)、今日もご紹介。
今回も少しのお付き合いの程、宜しくお願いします。
今回も、「take a book」 と題しまして、differentスタッフ H が、オススメする 本 をご紹介。
ファッションとは、それを着ている人の 中身 も含めたもの ですから。
『震災後 〜こんな時だけど、そろそろ未来の話をしようか〜 』 (小学館) ¥1500+税
福井晴敏 著
もうすぐ、丸一年。 全ての人に感じて欲しい、そして、その前に 今こそ 読んでもらいたい一冊です。
実は、去年末ほどに出た本書、年末に 当ブログ で、予告情報を紹介する時に使っていたフレーズは、ここから頂いていました(汗)、尊敬を込めて。
元々、本著者 福井晴敏 は、昔に 僕自身の ”強敵と書いて 友 と読む” べき人物から 紹介してもらって以来、僕の定番作家、新作が出たら必ずチェックする、作家の一人です。
今、このタイミングでこそ、読むべきだと思います、本書。
丸一年で、否が応にも考えさせられるでしょう、震災。
でも、ちょっと、マヒしちゃっている 自分がいるかもしれない。
その時に、「リアルタイム・フィクション」となるこの小説は、その時の実地の世界を、深く精密に、そして改めて、思い起こさせてくれます。
震災後、原発問題も大きく取り沙汰されましたし、節電なんかはいまでも僕ら自身に降りかかっている問題です。
でも、その原発の事故が、どこまで本気に感じられるか? そして、その後の 脱原発 の呼び声はどこに向ってる?
しびれるほどに 当時の裏側を 精密に書き出すのは、著者のファンなら面目躍如なところです!
「想定外の事態に対して腹を括る」 それこそが、プロ意識。 政治家なら必読書ですよ。
「ポポポポーン と、ACジャパンのCMがテレビに映し出され、感傷を蹴散らされた気分になった、、、、、、」 のシーンには、当時の自分の気分ともシンクロして、ゾクッとしました。
そして、震災後の 総ての日本人 に突きつけられる一言、
「もう甘えられる親はいない。 今度のことでは、みんなが大人にならなければならない。 、、、辛いな。」
祖父・父親・息子 の3世代が紡ぐ物語は、そのまま、過去・現在・そして未来 の物語。
僕自身、同級生に 親父(オカン) も増え、まさに 現在を生き未来へ繋ぐ ところに生きています。
あんまり難しいことは解らなくても、知らなければならないこと・知っておくべきこと、そして、現在を楽しむこと を知っておきたい、伝えていきたい とは、思っています。
丸一年。 のその前に、あらためて リアル に、そして あらためて 深く ”震災” を知るにも この一冊。
皆と語る前に、、、、やっぱり ウワベ だけでは、ファッションも何もかも ダメ ですし ネ。
普通に、エンタテインメントとしても、深く読み込めますヨ〜。
追伸 : こないだ、本 を薦めてもらえました(身内ですが…汗)。 でもでも、自分の気づかない本や色々、教えてもらうのは 楽しいです。 もし良かったら、店頭で・メールで・フェイスブックでも、ぜひ、教えてやってください〜!
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