たまには、洋服以外の話もしたらどうでしょう・・・
というリクエストにお応えして、お送りするこのコーナー。
前回、前々回と、「いいね!」もいただきまして(笑)、今回も少しのお付き合いをお願いします。
前回に続いて 今回も、「take a book」 と題しまして、differentスタッフ H が、最近読んだ 本 をご紹介。
ファッションとは、それを着ている人の 中身 も含めたもの ですから。
『どうやらオレたち、いずれ死ぬっつーじゃないですか』 (扶桑社) ¥1200+税
みうらじゅん リリー・フランキー 著
びっくりするぐらい、どストレートなタイトルの、稀代の粋人 が語り合う 対談集となっている本書。
人生 とは? 生きる とは? という、全ての人に普遍のテーマに、人生の達人というか、肩の力の抜けた、お二人の(呑み屋での)対談に、こちらも、「なんだ、そうか」と一緒に肩の力を抜けること請け合いの、一冊です。
本編は、「人生」 「人間関係」 「仕事」 「生と死」 にまつわる対談(呑み屋での) を、章別にわけて語られます。
お二人の、いちいちのツボにはまるボキャブラリーを、いちいちに生真面目に注釈もつけられ、くだらなくも知識欲が刺激される、いかにも 粋人の会話 といった趣を堪能できます。
例えば、、、
L(リリー):『ららら……』ですよ、拓郎的には(笑)
M(みうら):「『人間なんて』って歌っておいて『ららら』で答えを出さないのはすごいね(笑)
L:そこをあえて言っちゃたら安っぽくなりますもんね。
M:そこはやっぱりボブ・ディラン先生の 『答えは風に舞っている』 手法だから。
L:拓郎は『ららら』って言うし、陽水さんは『ほっほ〜』ですもんね (笑)。 言わないっていう。
ほんのちょっとした、二人の会話なんですが(呑みながら!)、完璧に ”粋” ですよね〜。
もともと、二人とも大好きなキャラクターで、以前の出版物などそれなりに掘り起して読んでます。
二人に共通するのは、想像もつかない 色々な人生経験から、滲み出る 人生に対する 諦念 と 覚悟。
人生の先輩として、大いに刺激される言葉が満載です。
個人的には、最も共感した言葉、
「日本で 『酒もタバコもやらなくて百まで生きたバカがいた』 みたいなことを言ってたときに、ヨーロッパでは 『人生で禁じがたいものは酒と女と歌である』みたいな。 つまり 『なんでやらないの?』ってことだと思う」
という、リリーさんのセリフ。
古今東西、そして何百年も前から、皆考えることは同じ。
それでも、いろいろな経験をし、色々考えぬいて、それでこそ見えてくる、人生観。
お二人の、肩のチカラの抜けながらの、それでいて真摯な 人生観 に、刺激を受けずにはいられません。
人生の達人の、珠玉の対談集。
人生に、ちょっと肩のチカラを抜くのに、そして 考える のに、オススメです。
追伸: 皆さんも何かオススメの本があれば、どうぞ スタッフH まで教えてやってください。 色んな出会いに飢えてます。 どうぞ、店頭でも、メールでも、FACEBOOK でも。 お願いします〜。
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