またまた、兄弟店「トレデュニオン」のシリーズから。
京都アンディハウスのメンズ・クラシック部門のセレクト店である「Trait d’union」スタッフ・堀江裕介が、リアルな実体験から、これぞ、という逸品を選んでご紹介する「トレデュニオン的コダワリの逸品」です。
選者の、「これぞ」、というコダワリのアイテムをどうぞお楽しみください。
<ステルス・ウェルス>は、京都アンディハウスの展開する、純粋なオリジナル・ブランドです。
いまや、世界中のあらゆる物が、日本国内で手に入る時代。日本に居て、手に入らない物は無い、と言っても過言ではありません。
そんななか、其処に行かないと手に入らないものとは、値段だけではない”見えない価値”があるのだと思います。
他所では出来ないコーディネイトを、スタイルを提案する為のツールとしてのブランドが<ステルス・ウェルス>なのです。
このオイルド・パンツは、トラッドとモードをこよなく愛する、アンディハウスの魂が詰まったパンツになっていると思います。
その昔、アーペーセーが日本に初めて上陸した際、目新しく展開されていたのが、オイルドコットンのパンツ。
それまでの概念に無い、タフな素材感に洗練のシルエットのパンツは、ファッションとして純粋にカッコイイものでした。
この「オイル」を染み込ませた生地、じつは、洗えません。
乾いている時にブラシ等で汚れを落としていただくか、水を含ませたスポンジで拭く、もしくはファブ○ーズするしか、方法はありません。
純粋に「ファッション性」を優先した、扱いづらいパンツなんです。
今の時代、穿きつぶすのを覚悟の、この「オイルドパンツ」は、普通に考えれば売れにくいはずです。
それを、あえて、アンディハウス・オリジナルの<ステルス・ウェルス>で作られたのには理由があるのです。
いまや、ファッションの世界にもマーケッティングが浸透し、売れる為の物造りやプライス先行の物造りが、大変多くなっています。
ファスト・ファッションやデフレという言葉も、本当によく聞くようになりましたよね。
オイルド・パンツを売るには、十分な説明と、コーディネイトやスタイルに対する、断固たる接客が必要になります。
そんな簡単に売れにくいパンツは、大手では中々作ることが無いのです。
しかし、カッコ良い物はカッコ良い。そんな理由で、アンディハウスこそが作ったのが、このオイルド・パンツなんです。
もちろん、作り込みにもこだわっています。
イギリスのバブアーなんかで有名な「BRITISH MILLERAIN」のオイルド・コットンを使用。
裏地も裾まで完全に付いた、二重仕立てで、底冷えの京都の冬にも、バイクでも自転車でも大丈夫なくらいの代物。
しかも、洗練のシルエットは、歴代の数々のオリジナル・パンツからの、改良と歴史の洗練です。
<ステルス・ウェルス>では本当にパンツに、顧客様からの定評があります。
そして、純粋な、「京都」「アンディハウス」のオリジナルとしてのブランドということ。
物が溢れる時代に、ココでしか出来ないコーディネート・スタイルを提案するツールとして、完全にオリジナリティとプライドをかけて展開しているのです。
そういう意味で、<ステルス ウェルス>はアンディハウス・スタイルの”魂””大黒柱”です。
簡単に、お金を出すだけでは手に入らない物には、本当に、見えない価値があるのだと思います。
<見えない価値>、転じて、<密かな贅沢>とは、
他の誰でもない、自分だけの人生を楽しむ人の、最高の遊びなんでしょうネ。
STEALTH WEALTH オイルドコットン・パンツ ¥17,850.(チェック)、¥16,800.(無地)
密かなシリーズ展開として、ひっそりと続けています当シリーズ。
文責は全て、スタッフ・堀江裕介にありますので、ご意見ご感想などありましたら、どうぞご遠慮なくお申し付けください。
店頭で反応があると、本当に励みになります。
忌憚のないご意見、お待ちしています。