昨年のマルタンマルジェラのデビュー20周年に端を発し、色々な雑誌での特集、 アントワープでの回顧展、記念した出版物などが出されました。
そして、マルタンマルジェラ自身の、”オフィシャル”としての、 まさにマルタンマルジェラの集大成と呼べる一冊が、ニューヨークのパブリッシャー「リゾリ」から、 マルタンマルジェラの13ラインとして登場です。
マルタンマルジェラの13ラインは出版物、印刷物、 オブジェ等をカテゴライズするライン。
これまでも、不定期に展開されていましたが、今回の集大成は、 それにふさわしく、しっかりとした装丁で、内容もしっかり。
これまでの歴史・道程をアートに昇華した、 マルジェラの全てが詰まった本と言えます。
マルジェラ・ファンでなくても、アート本として価値ある一冊ですよ。
キャンバス地の表紙にブランドロゴが刺繍で。
重厚なその存在感は、飾っておくだけで、オブジェにもなりえます。
大きさ、厚みもしっかり。 モレスキンのポケットサイズと比較すると大きさの度合いが判りますね。
368ページの内容も、 飽きることなくじっくりと目を通すことができます。
内容は、マルタンの今までの全仕事が、アートワークとして、、、
最後のページには、ダブルミーニング的な”FIN”のアートワーク。
最近、マルジェラの周辺がいろいろ騒がれていますね。
もちろん、今後の動向から目も離せませんが、 ファッションにマルジェラが持ち込んだ概念は、決して終わることなく、今後にも血となり肉となり、受け継がれていくのでしょう。
そして、マルジェラ自身の今後も、いままでと変わりなく、 マルジェラらしいアプローチで、続いていくのだと思います。
兎にも角にもマルジェラの、20年の集大成。手にする価値大です。
MaisonMartinMargiela13 ¥9,450.