とある雑誌で、いろんなデザイナーが自分のフェイバリット・ アイテムを紹介している特集がありまして、そこで、マルタンのアイテムがいくつか紹介されていました。
やっぱり、 クリエイター同士からリスペクトされるマルタンマルジェラ、” らしさ”を感じました。
そんななか、10年来使い続けているマルタンのコート、 というのが紹介されていましたが、なにか”今”のマルタンの服と違うんですよね。
作り、と言うよりも雰囲気、服のオーラみたいな、、、 僕自身の一番古いマルタンは10数年前のもの。それもやはりちょっと違う、、、
昔のマルタンは、素朴で普通、そこに”何か”があって違う。 そんな服だったような気がします。
そんなところで、今季のピーコート。パッと見た瞬間、 「昔のマルタンみたい」と思いました。
まだパリでも1店2店ほどしか扱ってなく、 探すようにして見つけたマルタンの、面影を感じるピーコートです。
素朴で粗野な、メルトン生地を使ったピーコート。一見、 普通の古着屋に並んでそうな、昔のヨーロッパを感じさせる、とにかく”粗野”な素材感なんです。
画像では伝わりにくいんですけど、この素材、 ほんとにむかーしのマルタンが好んで使っていた様な、粗野な生地感なんです。
カラーもカーキ・グレイというか、素材感とマッチして、良い意味で” 臭さ”を感じさせる、素朴なお色です。
素朴で粗野なコートに、ギミックが加わって、「おや?」 と思わせるのが、マルタンです。
ポケット部分は、フラップが剥ぎ取ったみたいになっているというか、 、、
昔のマルタンの服は、今以上に、デザインだけでなく、 手で創られているというのがパッと伝わってきました。
裏地も昔のマルタンみたく、粗野で素朴なライニング。
高級感よりも、あえて、の粗野さ注入するところに、 マルタンを感じます。
マルタンの服は、10年以上の定番になるというか、 本当の意味でのワードローブだと思います。
前述の某デザイナー氏のこともそうですが、 昔のマルタンらしさをもっとも感じるピーコートになっています。
往年のマルタン好きのひと、近年マルタンに興味を持った、 新しい世代のひと達にオススメしたいです。
MaisonMartinMargiela10 ピーコート ¥144,900.