秋口、 なんと言ってもコーディネイトのメインは秋に出てきた新作Tシャツ。暑い昼間には一枚で、状況に応じて上着を羽織ったり、 モチベーションを今すぐに上げてくれる、新しいアイテムです。
怒涛の3連チャン、 ディフェラン秋Tシャツで一番テンションの高いのは、やっぱりジーン・セバーグTシャツ。チャコールグレイ・バージョンです。
意外なのは、最近の人は「ジーン・セバーグ」 をあまり知らないということ。
上の画像は、誰しもが一度は見たことあるか、と。 今見ても全く古びれない、ファッションのアイコンとして多くの影響を与え続けるゴダールの「勝手にしやがれ」。これを機に、 学生時代以来に見直してみたのですが、今見るとまた新しい発見があるというか、やっぱりカッコいいんです。
久々に、映画を観てテンションが上りました。皆さんもこれを機に、 ぜひどうぞ。
ちょっと脱線しましたが、コーディネートです。 シンプルなTシャツスタイルには、やはりボトムスと周辺小物が重要。
パンツは<MARNI>のギャバジンスラックス。そうです、 <マルニ>です。完璧です。
単純にTシャツと黒パンというコーディネートが、 絶妙に洗練されたスタイル。完璧な引き算に、効果的な足し算。茶の湯の精神に通づるコーディネートです。
やはり、 シンプルなタイトめTシャツには周辺小物との強弱バランスで。ネックレスは、ロゴとのバランスが良いので外せません。
バッグも持つというより身に付ける、アクセサリー感覚で合わせ、 Tシャツにアクセントとブランドの雰囲気を加えます。
Vintage55 ニューヨーク・ ヘラルドトリビューンTシャツ ¥13,650.
ネックレスは<マルタンマルジェラ>の、20周年のロゴモチーフ。 中心にはホンモノのダイヤが入っています。
コレクターズ・アイテムでもありますが、これもやはりシンプルで、 定番に使えるネックレスです。
MaisonMartinMargiela11 ダイヤ入りネックレス ¥64,050.
<マルニ>のパンツです。完璧です。
普通のデザイナーはデザインを”加える”ことによって、 スタイルを生み出しますが、マルニは、無駄を削いだ洗練のデザイン、つまり”引き算”によってスタイルを生み出しているのだと思います。
それゆえ、これ以上なにも言い加えることの出来ないような、”完璧” の洗練されたパンツになっているのです。
かつてのヘルムート・ラングに通づる、無駄の無いシルエット。
綺麗です。
シンプルのなかにこそ、無限の小宇宙があるというような、 <マルニ>のパンツです。
シルエットの綺麗さでは、現在の最高峰だと思います。
腰周りはベルトレスになっていて、 ゴムの入ったイージーパンツの仕様に。ですが、穿いた時には綺麗にゴム部分は伸びきるので、シャツインも綺麗にみせれます。
Tシャツインはダサいという先入観がありますが、 股上の浅いこのシルエットなら、あえて、カッコいいと思います。
MARNI コットンギャバジン・パンツ ¥54,600.
<ミハラヤスヒロ>の半々コンバースは、 スリッポンのデザインにフェイクのトゥ、ソリッドなシルバーとの切り替えに、ミハラ流の洗練を感じます。
マルニのパンツとミハラの半々コンバースの組み合わせは、 かなりはまりました。
MIHARAYASUHIRO 半々コンバース・ スリッポン ¥25,200.
秋を見越したコーディネートには、<sixe>のウールガーゼ・ カーディガンを羽織りで。
薄手の生地感で、シックス特有のタイトなシルエット。 着丈もやや長めで、ガウン風にレイヤード使いのカーディガンです。
sixe ウールガーゼカーディガン ¥23,100.
コーディネートの一環として、 身に付けるバッグとしてのマルタンバッグ。
先日にもご紹介した、 ポシェットを大きくサイズアップしたデザインのバッグです。その時のホワイトは売れてしまった為、色違いブラックになります。
MaisonMartinMargila11 ビッグ・ポシェット・ バッグ ¥92,400.
あらためて、全体のコーディネート。秋先、 洗練のシンプルコーディネートに、効果的な足し算を。
すっきりシンプルながら奥行きに深さがある、”侘び寂び” ってスゴイなぁ、、、とこれを書いていて、想像を巡らせたりしています。