いつも分かりにくい、伝わりにくいものばかり紹介しておりますが、
今日はことさらそんなアイテムを。
Martin Margiela Line1 (マルタン・マルジェラ)のコットンカーディガンです!
ねえ、伝わりませんよね(笑)。
多分モデルさんに着てみてもらったところでも、イマイチかも。
価格も¥65,000+税と、全くかわいくない価格ですしね。
『なんでカーディガンでその値段???』
ええ、何度も言われてきました。
でも。
でも。
でもでも。
不思議と毎年人気商品。
実際このモデルも、もう2色も色欠けしています。
どこが良いか?
こればっかりは着て使いこまなければ分からないのですが、
幾つか特徴を挙げてみましょう。
いきなりディテールから、しかも分かりにくいのですが、
普通のコットンニットよりも地厚です。
コットンニットって使える時期が短いというイメージをお持ちの方
多くないですか?筆者もそうでした。ジョンスメドレーで考えると
秋冬のウールは長いこと使えるけど春夏の海島綿は夏オンリーかな、とか。
でもこのマルタンの地厚コットンニットシリーズは
インナーキャミソールのような薄手はもちろん、ハイゲージのウールニットのような
ちょっと厚地のモノも無理なく合わせてもらえます。
先ほどからのこうしたディテールが、果たして何の役に立つのか、
どういった狙いがあるのか、正確なところは分かりかねますが
ばかばかしくなるほど真剣に造っているのです。
前立てのリブが外れちゃったり、破れちゃったり、穴が開いちゃったり
なんなら捻じれちゃったり.....ということなのですが
これは何かを狙ってと言うより、ただやりたかっただけでしょう(笑)。
でもそれで表情を生み出しちゃったりするのですから.....
やっぱり不思議です。
肩はドロップショルダー。
アームホールも大きめなので、少し厚みのあるものもゆうゆう中に着ることができます。
着丈はヒップがちょうどスッポリ隠れるかどうか、というところ。
ロングまでいかないところが。
身幅は少しゆとりがあって、裾がリブなので、ちゃんと窄むと言いますか
落ち着くと言いますか、ダラっとはしません。
この絞り、若しくは窄みのおかげで、きれいなドレープができているのが分かりますか?
同時にコットン糸が最高のものでなければ、この陰影は生まれないわけで。
地厚コットンの厚みによる“安心”と、この少しゆるりとした“余裕”から
マルタンのコットンカーディガンは、ただのカーディガンと言うよりも
“アウター”感がとても強く感じられるのです。
思えば暖かくなるにつれ、スプリングコートや薄手のジャケットを脱ぎ、
夏の声を聞くと、“カーディガン”はアウターになるわけでして.....
一番上に着るものですから、手は抜けないですし.....
逆に見栄えのするカーディガンを夏に持つということは、
冬に素敵なコートを手にすることと近しいことなのでは?と。
大げさかもしれませんが、女性にとって、カーディガンって結構重要なのではないかと。
喋り過ぎました、ここまでカラー、ブルーです。
こちらがカラー、ブラック。
ブラックだとディテールがより目立ちにくい気がします。
最後にもう一度ブルーのカーディガンを。
やっぱりこれもお袖通すしかないですよね.....
その先は知りませんが(笑)。
Martin Margiela Line1 (マルタン・マルジェラ) コットンカーディガン
¥65,000+税
違う曲選ぶつもりが(笑)。
このアルバムも家にあったかなあ.....
数少ない(そんなことないか)、その場にいなかったことを悔やむライブ。
しかしやっぱりこれは名曲ですね!!!