生地商社に勤めるニューヨーク駐在の友人が
「化繊生地の売り上げが伸びない」と帰国の度に言葉をもらす。
実際のところアメリカだけでなく、ヨーロッパの有名メゾンでも
天然繊維の需要が増え、化繊商品の取り扱い減少が目につくらしい。
確かにわたくし達「STEALTH WEALTH」にしても同じことが言える。
しかし、「化繊・synthetic fabric」は決して悪いわけではありません。
ただ、時代が、そして気分がそちらの方向に少し向いていないだけであって
決して化繊が嫌いな訳ではありません。
化繊には素晴らしい素材がたくさんありますし、利点も多くあります。
今回は、STEALTH WEALTH 秋冬コレクションの中で
唯一「化繊」を使用した商品のご紹介をいたします。
「ポリエステルサージ」と突然言われても
何のことかおわかりになられないと思います。
サージ素材といえば一般的にはウールやコットン生地を
毛羽立たないようにしてクリア加工をプラスした織物のことを指します。
滑らかな手触りであり、学生が着る制服などを作る素材として
よく用いられます。また、企業で働く人たちの制服も
このサージ素材であることが多いです。
またサージはスーツの素材生地としても代表的なものとなっています。
通常はウールを原料としており、最も様々な用途に役立つ生地でもあります。
実は、「背広はサージに始まりサージに終わる」という言葉まであるほど
スーツ素材としては深く認識されています。
だから、サージ素材といえば、スーツといったイメージを持つ人もいます。
でも、ユニフォームの素材として用いられたり、
コートやスラックスなどの生地などとして用いられることもあります。
そんな「サージ」素材を、本来なら「ウール」を用いて作る素材を
あえて、スポーツウェアーなどに用いることが多い
「100% ポリエステル」で作られたサージ生地を
偶然、先述の友人が籍を置く会社にて発見し、
STEALTH WEALTHならではのセットアップスーツを企画しました!
もちろん個々販売OKです。
(余談ではございますが、この生地はデザイナーのGHさんの去就問題で
色々と大変なフランスのブランドCからも引き合いがあった生地とのことです)
幾分のスポーツアイテム?をイメージさせるこちらの生地は
ベーシックな3ボタンのジャケットにのせるだけで
既に存在感があります。
制服?適度に張りと光沢感のある素材は、
コディネートによってフォーマルな装いも楽しめます。
「シワ」がつきにくい生地のため、
旅行や、出張の際にも絶対に便利です。
また、季節感を感じさせない素材ですので秋冬はもちろん、
春、初夏くらいまでご使用いただける点も魅力的です。
裏生地には派手さはありませんが、
アクセントとなるドット柄生地を総貼しております。
こちらの裏生地もコットン素材を特別にひと手間、
「絞り加工」を施してシワ、凹凸感を意図的に出し、
袖通しの際のなめらかさや、
肌に触れた際のサラッと感を引き立たせております。
もちろん、ジャケットだけでなくパンツもすべて総裏貼になっております。
ジャケットの内側には使い勝手の良い、便利なパッチポケットが
左右両脇に完備。 iPhoneの収納もバッチリデス。
表面の左胸ポケット内部の袋布を表に引き出せば、
「即席ポケットチーフ」の出来上がりです。
ボタンも当ブランドらしい主張しすぎない、
アクセントとなる「カモフラージュ柄ボタン」。
こんなボタンもあるんです!。
少しだけ「スポーツ」的なデザインを取り入れたと思い
パンツのウェスト部分にはクライミングパンツによく見られる
「ウェービングベルト」を採用。
以前に展開したことがあるクライミングパンツのシルエットとは異なり、
深めに取られた股上、ワンタックによるウェスト〜ヒップ辺りの緩やかさ、
しかし、裾幅は細く設計し、太もも辺りからはテーパードが効いたシルエットに。
楽ちんでありながらもルーズさを感じさせない、
そんなパンツに仕上がっております。
画像ではセットアップにてコーディネートしておりますが
ジャケット単品でデニムと合わせて
「ブレザー」的アイテムとして取り入れていただいたり、
パンツにはローゲージニットとスニーカーをコーディネートして
週末の楽ちんカジュアルスタイルとして。
ジャケット+パンツのセットアップスタイルにシャツ、ヒルサイドのタイを合わせれば
フォーマル感、二次会ルックの出来上がりです。
お持ちいただければわかる、「使えるジャケット」、「使えるパンツ」、
そして「使えるスーツ」に仕上がっています。
SWMJ005 ポリエステルサージ・ジャケット
¥45000 + TAX
SWMP002 ポリエステルサージ・パンツ
¥22000 + TAX